エンゲージメントの高い従業員たちは大きな影響力があります。仕事を楽しみ、職場に満足している従業員は、生産性が高いだけでなく、1つの会社に長くとどまり、会社の収益の向上に貢献します。
従業員エンゲージメントアンケートは、従業員の満足度とエンゲージメントの変化を測定する優れた手段です。これらのアンケートを活用すれば、実用的なインサイトを得て、従業員全員のためにより良い職場を築くことができます。
従業員エンゲージメントとは、従業員が毎日の仕事の中でどれだけ認められていると感じているか、会社への貢献を感じているかの程度を指します。従業員エンゲージメントを測る尺度については、人事の専門家や研究者の間で幅広く議論が行われています。根本的には、会社のミッションや成功に対して従業員が心情的にどれほど関わっているか、ということに尽きます。
従業員エンゲージメントアンケートを実施すると、従業員の満足度だけではなく、従業員が会社のミッションや結果にいかに献身しているかも計測できます。
従業員エンゲージメントの測定が、会社にとって重要な理由はそれが会社の健全度を示す指標であり、改善の必要な領域を特定する優れた手段だからです。
従業員エンゲージメントの4つのレベルを区別することで、今後繰り返し行うアンケートのためのベンチマークが設定できます。
仕事に対するエンゲージメントが高い従業員は、充実していて、意欲的です。Gallupの調査は、以前から、従業員エンゲージメントがパフォーマンスや定着率、生産性、顧客ロイヤリティに影響することを明らかにしています。
エンゲージメントの高い従業員は、会社について前向きな考え方をします。仕事の進め方を改善する方法を考え、チーム指向な姿勢を示し、リーダーシップを発揮して同僚のエンゲージメントの向上に貢献します。
従業員エンゲージメントがもたらすさまざまなメリットは、組織の成功に欠かせないものです。意欲のある人材は、組織の生産性(と利益)を高めます。しかもその違いは、小さなものではありません。Gallupの2023年度グローバル職場環境調査は、従業員のエンゲージメントが高まることで、会社の収益性は23%上昇すると報告しています。
このような成果が示すのは、企業は従業員エンゲージメントを測定すべきであるというより、測定しないわけにはいかないということです。
従業員エンゲージメントと従業員満足度との違いは何でしょうか。従業員エンゲージメントは、従業員満足度と重なる部分はあるものの、より多くの側面によって定義されます。言い換えると、エンゲージメントの高い従業員はほぼ満足していますが、満足している従業員全員のエンゲージメントが高いわけではありません。
優れた従業員エンゲージメントアンケートは、次のような要因を測定します。
効果的なマネージメントは、従業員エンゲージメントを大きく左右します。上級管理職が従業員を適切に扱っているか、倫理に則って行動しているかということだけではありません(もちろんそれも重要です)。
組織内のあらゆるレベルでリーダーシップが効果的に発揮されていることが大切なのです。つまり、管理職が会社の価値を明確に説明できるか、上手にコミュニケーションを取れるか、適切に対応しているかということです。