幸福の追求は、現代社会の根幹を成す要素であり、現代のサラリーマンはこの指向を重視しています。今日の職場で働く人びとは、世代を超えて、家庭と同様に職場でも満足感を追求し、そのために必要であれば転職もいといません。
数百万人におよぶSurveyMonkeyアンケートの利用者・回答者を対象に調査することで、SurveyMonkeyのアンケート研究チームは、他が真似できないほど多くの労働者の考えや意見を集めることができます。彼らを動かし、喜ばせ、満足させるものは一体何なのでしょうか。
SurveyMonkeyの調査を道しるべに、従業員の満足感が重要である理由、そして職場での満足度を改善するために企業ができることを具体的に見ていきましょう。
1. 満足している従業員は、満足していない従業員よりも格段に生産的
従業員の満足度、エンゲージメント、そしてパフォーマンスの関係は、数多くの研究によって明確に立証されています。
- 満足している従業員ほどエンゲージメントが高い。そして、エンゲージメントの高い従業員ほど生産性が高く、常習的な欠勤率が低いことがわかっています。
- 健康的な職場環境が大切。肯定的な職場文化が従業員同士の友情を促進し、個人の状態を改善し、ひいては会社の収益を高めます。人間関係が改善されることで人的資源とスキルが充実し、働く人の創造性や問題解決能力が向上します。
- 職場の連帯感が重要。同僚や上司が親身になってくれると感じることで、従業員は困難や挑戦に直面したときにより高い精神的回復力を発揮できます。これは職場でもプライベートでも変わりません。
- 満足している従業員はストレスを感じにくい。強いストレスは感情的・心理的問題を多く生み、常習的な欠勤につながります。従業員を満足させることで欠勤率が下がり、ひいては職場文化の衰退を防げます。
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2. 従業員は自分の得意なことをしたがっている
現代の従業員は、給与以上のものを欲しています。目的意識やスキル向上のチャンスを求めているのです。従業員の60%が、仕事で自分の特技を生かせることがとても重要だと考えています。従業員に各自の能力が活かせる仕事を割り当てれば、生産性を伸ばし、離職率を下げることができるので、会社に大きなメリットがもたらされます。
3. 従業員はワークライフバランスを優先する
昔は、仕事とプライベートを分けて考えていました。しかし、誰もが常につながっている世界では、その境界があやふやになる傾向があります。今日の従業員は、仕事とプライベートを同じように優先し、どちらかに妥協することを好みません。実際、従業員の53%がワークライフバランスと個人的な満足感を達成できるような職務がとても重要だと答えています。
- 仕事のスケジュールを柔軟に調整し、可能な限りリモートワークをしたいと考える社員が増えています。そうすれば、プライベートで発生するニーズに柔軟に対応できるからです。
- ワークライフバランス支援のために提供している福利厚生を強調しましょう。
- ワークライフバランスの内容は、人によって異なります。そのため、オープンなコミュニケーションと従業員の優先順位を知ることが不可欠です。
- 女性は男性よりワークライフバランスを重視する傾向があります。
- ベビーブーム世代より、ミレニアル世代とジェネレーションXの方が仕事と家庭での幸せを優先する傾向があります。
4. 幸せは「楽しさ」よりも大切
ひと昔前は、職場の環境を改善すると言えば、植木やテーブルサッカーの設置や、グループ活動の実施を意味しました。しかし時代は変わり、今ではフォーカスが幸せに移っています。
- 楽しい職場環境は、一時的なメリットしか提供しません。従業員の長期的な幸せや仕事へのエンゲージメントにはつながりません。
- 幸せへの取り組みは、ストレスの低減や精神的な回復力の強化といった重要な課題に対処します。やる気に満ちた従業員は、常に仕事に熱心に取り組むあまり、燃え尽きてしまう危険性が高くなります。彼らの幸せ、すなわち健康を改善すれば、仕事をこなし、生産性を保つことが可能になります。
- ひと休みしてリフレッシュし、やる気を取り戻せるような機会を与えれば、従業員のやる気が高まり、燃え尽き症候群を減らせます。過去に行われた数々の調査が、短い休憩を頻繁に挟むと集中力や気分、生産性が改善されることを証明しています。つまり、勤務中の気分転換として、ソーシャルメディアや個人的なメールをチェックできる時間を設けたり、給湯室やコーヒーメーカーの前でのおしゃべりを奨励したりするのも有効な策なのです。
5. 不幸せな従業員は幸せを探しに旅にでる
従業員の入れ替わりが激しいことに多くの経営者が悩む時代になりました。以前は、同じ従業員が20年も30年も働いてくれるのが当然だったのですが、現在では、たった1、2年でもっと環境の良い会社に転職してしまうことが珍しくありません。
- 最近実施されたGallup世論調査では、半数の従業員が新しい仕事を探しているか、より良い仕事の機会に目を光らせていることが明らかになっています。
- この調査では、51%の従業員がフレックスタイムを実施している職場に移りたいと答え、37%が勤務時間の一部でもリモートワークができるなら転職したいと答えています。
では、自社の従業員が幸せかどうか、どうすれば調べられるでしょうか？従業員満足度アンケートを使って、匿名で正直なフィードバックをチームから集めましょう。回答によって緊急課題の特定と解決が可能になるだけでなく、従業員の幸せにつながる優先分野も把握できます。社員が今の仕事と会社に満足できるよう努めることで、今いる従業員を手放さないだけでなく、優秀な人材にアピールすることができます。
SurveyMonkeyでは、幸せで健康で生産的な従業員を見守り、育むお手伝いとして、追加リソースやオリジナルの従業員エンゲージメント用ソリューションをご用意しています。
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