顧客からのインサイトでビジネス戦略を強化しましょう。数分でSurveyMonkeyのアンケートを作成・展開し、結果を分析する方法をご紹介します。
効果的なアンケートの作成は、貴重なインサイトを集めるために欠かせません。オンラインアンケートは迅速かつ効率的で、データの収集や情報に基づいた判断に役立ちます。この記事では、目標の設定から結果の分析に至るまで、アンケートの作成方法をご説明します。
アンケートの設計、展開、分析方法をベストプラクティスや専門家のアドバイスを用いながらご紹介するので、読み終わるころには効果的なオンラインアンケートを作成できるようになっているはずです。
オンラインアンケートでは、ターゲットに設定したグループからインターネットを介して情報を集めます。デジタルのアンケートを使用すると、効率的かつ迅速に、インサイトを得てビジネス上の判断を下すことができます。
オンラインアンケートは効率的で費用対効果が高く、フレキシブルです。また、素早く結果を得られ、幅広い層にリーチします。そのため、顧客フィードバックや市場調査、従業員エンゲージメントなど、現代のデータ収集に最適です。
関連トピック:なぜアンケートなのでしょう?
明確なプランを持ってオンラインアンケートを作るのは簡単です。SurveyMonkeyが25年以上かけて開発してきた、7つのシンプルなステップからなるフレームワークに沿って進めましょう。
まずはアンケートの具体的で明確な目標を設定しましょう。目標がはっきりしていれば、質問の的を絞り、適切なデータを集められます。たとえば、顧客サービスの改善を目指していますか?それとも従業員の満足度を測定したり、市場トレンドを把握したいですか?
「従業員が懸念している3大事項の特定」などの具体的な目標によって、方針を定めます。それにより質問の設計の方向性が明らかになり、実行可能なインサイトを集める際に役に立ちます。アンケートの目的を確認することで、アンケートをシンプルかつ的を絞ったものにでき、効果を高められます。
アンケート対象の人たちについて知り、質問を調整しましょう。ターゲット層を理解することで、心に響く言葉や質問を使えるようになります。専門用語を避け、明確でシンプルな言葉を使用するのがおすすめです。
年齢や居住地、興味のあることといったターゲット層の属性的な要素も考慮しましょう。従業員にアンケートを実施する場合は、社内でよく使われる表現を使用し、一般的な消費者が対象の場合は、使う言葉を簡素でわかりやすいものにします。
目標に合わせて、適切なアンケートを選びましょう。目的によって、アンケートは異なります。以下で標準的なオンラインアンケートの種類を3つご紹介します。
顧客満足度アンケートは製品やサービス、商慣習に対する顧客の満足度を測定します。顧客体験についてのインサイトが得られ、上手く機能している点と改善すべき点が把握できるようになります。このタイプのアンケートは顧客のブランドに対する満足感、ロイヤリティ、エンゲージメントを高めるために必要不可欠です。
顧客満足度アンケートは、次のようなプロセスに役立ちます。
従業員エンゲージメントアンケートは従業員が職場での体験をどのように感じているかを明らかにします。現在の体制による影響を把握し、改善の必要な部分を明らかにする手助けになります。エンゲージメントの高い従業員は満足しており、生産的で、会社に留まる可能性が高いです。
従業員エンゲージメントアンケートは、次のようなプロセスに役立ちます。
市場調査アンケートは企業がそのターゲット市場を理解するうえで役立ち、より適切な判断を下すための情報をもたらします。 消費者の嗜好を捉えたり、新しいアイデアをテストしたり、市場トレンドを評価したりするために有効です。プランニングや製品開発を戦略的に進めるためのデータが得られます。
市場調査アンケートは、次のようなプロセスに役立ちます。
アンケートの書き方は、収集するデータの質と有用性を決定づける重要な要素です。最も正確なデータを集めるために、単刀直入で簡潔な質問を作成しましょう。上手く練られた質問は回答率を向上させ、実用的なインサイトをもたらします。
以下で効果的なアンケート質問の書き方をご紹介します。
同じような質問をグループ化することで、アンケートの流れが論理的になります。改ページやタイトル、インストラクションを使って回答者を導きましょう。フォーマットを適切に整えることで回答者はアンケートの構造を理解し、混乱しにくくなります。また、アンケートの流れが辿りやすくなり、完了率も向上します。
質問はストレートで短いものにして、回答者が戸惑わないようにしましょう。簡潔さによって回答者の意欲が維持され、アンケート完了の確率が高まります。質問が長くて複雑だと、回答者が意欲をそがれる場合や、途中で回答を放棄してしまう可能性があります。質問が短いほど、内容が理解されやすく、より的確な回答を得られます。
1つの質問につき1つのアイデアに絞り、明確さを保ちましょう。曖昧な質問は不明瞭な回答に結びつき、データ分析を複雑なものにします。具体的な質問をすることで、解釈や対応のしやすい正確な回答が返ってきます。明確さこそが、憶測を省いた、まさに必要とする情報を得るための大きな助けになるのです。
回答選択肢は明瞭なものにしましょう。回答者がさまざまに解釈できる言葉は避けるべきです。明確な回答選択肢は回答者の混乱を減らし、データの質を向上させます。回答を明示的なものにすることで、回答者は最も正確な選択肢を選ぶことができ、結果の信頼性が高まります。
スキップロジックを使用して、回答者に該当する質問だけを表示するようにします。条件に基づいてコントロールすれば、アンケートが簡潔で適切なものになります。関係のない質問が複数あると、回答者は不満を感じて、アンケートを途中で放棄してしまうかもしれません。適切な質問が回答者の興味を維持し、データの全体的な質を向上させます。
細かなニュアンスを含んだ意見を捉えられないので、「はい/いいえ」式の質問は最小限に抑えましょう。「はい/いいえ」式の質問は単刀直入である一方、深みに欠ける傾向があります。シンプルで二元的な情報には使用できますが、包括的なインサイトを得るためには、より細かい質問タイプを活用することをおすすめします。これにより、回答者の意見と体験の全体像が把握できます。
マトリックス形式の質問を使用すると詳細なフィードバックを効率的に集められますが、使いすぎると回答者が疲弊してしまいます。マトリックス形式の質問では、複数の項目について一貫した回答選択肢を使ってデータを収集でき、アンケート作成者と回答者の時間と手間を節約できます。ただし、注意が必要です。マトリックス形式の質問が多すぎる場合、アンケート疲れを引き起こす可能性があります。
アンケートテンプレートと質問バンクを使用すれば、時間を節約しつつ質を確保できます。テンプレートと質問バンクはアンケートの堅固な基盤となります。選択回答形式と自由回答形式を含む、効果的な質問を特定するための助けになり、アンケート作成プロセスを合理化できます。ニーズに合わせてこれらのリソースをカスタマイズすれば、構成に優れ、洞察に富んだアンケートを作成できます。
アンケートを実施する前に、(内部または外部で)パイロットアンケートを行って設計フローを確認します。
パイロットアンケート、あるいはアンケートのテスト試行は、指示やレイアウト、質問を評価するのに役立ちます。コストが高くつく過ちを未然に防ぐのは、小規模なテストなのです。たいていの場合、回答者は数十人もいれば十分で、必ずしもターゲット層に属していなくても構いません。アンケートの回答内容よりも、回答方法に注目しましょう。
外部アンケートではメインの調査対象グループ外の回答者を用いるので、技術面のテストを行うのに適しています。内部アンケートではターゲット層に関与してもらうので、想定する回答に対して現実的なフィードバックが得られます。パイロットを終えたら、フィードバックに基づいてアンケートを調整し、明確さと効果を高めましょう。必要であれば、改善を確認するために2回目のパイロットを実行します。
関連トピック:簡単なステップでアンケートを実施する方法
複数のチャネルを通じてアンケートを展開し、幅広い層にリーチするようにします。一般的なのはメールですが、ソーシャルメディアやWebリンク、ダイレクトメッセージの使用も考慮に入れましょう。アンケートは携帯電話を含むすべての端末でアクセスできるようにします。
SurveyMonkeyにはアンケートを送信する方法が豊富にあります。
アンケートをまだ完了していない人にリマインダーを送信すれば、回答率が向上します。最初の招待から48~72時間後に適切なリマインドを送ることで、参加率を大幅に上昇させることが可能です。
迷惑にならないよう、リマインダーは4回以内に抑えましょう。常にアンケート完了の締切日を設定し、この日を過ぎたらリマインダーの送付を停止します。
貴重なインプットに報いるため、サンキューメールで回答者にお礼を伝えましょう。SurveyMonkeyではアンケートが完了した時に自動的にサンキューメールをトリガーできます。
オンラインアンケートには従来の方法に比べてさまざまな利点があります。効率的で費用対効果が高く、データを素早く入手できるため、現在のデータ収集では欠かせないものになっています。
大抵の場合、オンラインアンケートのほうが回答率は高くなります。回答者がどの端末でもアンケートを完了できれば、便利さが増し、参加率が上昇します。
オンラインアンケートは、作成・展開・収集の費用対効果が高くなっています。高額な予算や社外エージェンシーは必要ありません。単一のプラットフォームですべてを管理でき、社内全体でデータにアクセスできるようになります。
オンラインアンケートは簡単に作成・展開できます。テンプレートや質問サンプルを使えば、ニーズに合わせたアンケートを素早く設計することが可能です。回答者は、端末や時間を問わずにアンケートにアクセスできるので、回答の完了率が上がります。
さらに、オンラインプラットフォームは収集、分析、フィルタリング、レポート作成といった作業を簡便化します。自動化ツールによって迅速にインサイトが得られ、高度なフィルタリングとクロスタブレポートも利用できるため、データの解釈と発見事項の共有がさらに簡単になります。
オンラインのアンケートプラットフォームはデザインの柔軟性に優れており、レイアウトや質問をカスタマイズできます。事前に作成済みの質問バンクにはすぐに使用できる回答選択肢が用意されていて、アンケートの専門家からのベストプラクティスを活かしつつ、時間を節約できます。
回答者はしばしば、オンラインのほうが正直な意見を答えやすいと感じます。インタビュアーがいないことでアンケートでのバイアスの発生確率が下がり、率直な回答が促されます。
オンラインアンケートでは印刷や郵送、手動データ入力が必要ありません。自動化されたデータ収集と分析によって時間とコストを節約し、アンケートの費用をさらに手頃にします。
オンラインアンケートにはたくさんの利点がある一方で、課題もあります。以下によくある問題とその対処方法をご紹介します。
オンラインアンケートでは、回答を急いだり、混乱が生じたりすることで不正確なデータがもたらされる可能性があります。混乱を最小限に抑えるためには、質問を明確で具体的なものにしましょう。ロジック機能を使えば適切でない質問をスキップして、回答者の意欲を維持できます。たとえば、製品の使用について聞く場合、正確なデータを得るために、「毎日」、「1週間に1回」、「まったくない」といった選択肢を用意します。
すべての人がインターネットに接続できるわけではないので、特に一定のターゲット層や地域によっては、アンケートのリーチが制限されてしまいます。対策として、オンラインアンケートに電話や対面アンケートを組み合わせて、オフラインの回答も取り込んでみましょう。たとえば、インターネットへのアクセス事情があまり良くない農村地域を対象にアンケートを実施する場合、電話インタビューを行ったり、地域の集まりに参加したりすることで、より包括的なデータを収集できます。
メールは迷惑メールフォルダーに振り分けられしまうことがあり、これによって回答率が低減します。識別可能な送信者名や件名を使うことでメールの配信率を高めましょう。
大量のメールを送信するときは、技術面での不具合にも対応する必要があるかもしれません。SPF、DKIM、DMARCなどの適切なDNSレコードを設定して、メールの配信率を高めましょう。
SurveyMonkeyは、インターネット サービス プロバイダーの技術要件に対応しており、SPF、DKIM、DMARCレコードを自動的に検証します。メールサーバーやその他の技術的な問題について悩む必要はありません。
十分にこれらの課題に対応し、テストを行えば、オンラインアンケートの信頼性と効果を高められます。
SurveyMonkeyにはオンラインアンケートを作成するためのリソースを豊富に備えたライブラリーがあり、これらにはガイドやケーススタディ、動画、ウェビナーなどが含まれます。また、調査を最大限に成功させるため、製品に関する情報をヘルプセンターで参照することも可能です。
オンラインアンケートの作成方法がわかったら、さっそくSurveyMonkeyを使い始めましょう。
無料のウェビナーに参加して、アンケート作成の基本や、AIを活用した作成、コラボレーションのベストプラクティスを学びましょう。
フィードバックを自分の職務や業種で活用するためのツールキットを開拓しましょう。
400種類以上の専門家作成のカスタマイズ可能なアンケートテンプレート。SurveyMonkeyで優れたアンケートをすばやく作成・送信しましょう。
SurveyMonkeyのp値計算ツールでp値を計算しましょう。また、p値の計算方法や解釈方法もステップバイステップで学べます。
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NPS、Net Promoter、および Net Promoter Score は Satmetrix Systems, Inc.、Bain & Company、Fred Reichheld の登録商標です。