調査のほとんどは、探索的、記述的、因果関係の3つのカテゴリーに分類でき、それぞれ目的と用途が異なります。
オンラインアンケートの世界で3つの種類すべての使い方をマスターすると、確かな洞察と質の高い情報が得られるようになります。では早速、各調査タイプの概要とそれを計画に組み込む方法を見ていきましょう。
探索的な調査は、あらゆるマーケティング戦略やビジネス戦略に欠かせない要素です。統計的に正確なデータの収集が目的ではなく、アイデアや洞察の発見に焦点を絞ります。そのため、探索的な調査は、調査計画の最初に行うのが理想的です。一般に、会社が抱える課題や成長の可能性がある領域、行動方針の見直し、統計調査が必要な領域の特定などに広く活用されます。
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オンラインアンケートでの探索的な調査は、自由回答形式の質問を使用するのが普通です。探索的な質問を入れると、対象者についての理解を深めることができます。文章による回答は、統計的には測定できませんが、質的な情報が多く得られるため、新たな計画や取り組むべき課題の発見につながります。
記述的な調査の狙いは、特定のトピックに関する特定の集団の意見や態度、行動を定義することにあります。よくある複数選択肢の質問を思い浮かべてみてください。回答者は、あらかじめ定義されたカテゴリーから回答を選択するので、これは記述的な調査に分類されます。このような質問では、探索的な調査で得られるようなユニークな洞察が得られることはありません。しかし、回答を決まった選択肢に絞ることで統計的な推論が可能になり、回答者の意見や態度、行動の変化を知るだけでなく、調査対象者の背後にいる母集団全体での結果の有意度を測定することができます。
記述的な調査と同じく、あらかじめ構造的に設計された量的な調査です。そのため、結論を引き出すための調査といえます。ただし、因果関係の調査は、変数間の因果関係を説明しようとする点が異なります。実験を通して因果関係の有無を明らかにしようとするので、観察的なスタイルを持つ記述的調査とは対照的です。因果関係の調査には、次の2つの目的があります。
たとえば、あるシリアルブランドの経営者が、新しいパッケージデザインが売り上げに良い影響を与えるかどうかを調べようとしています。記述的な調査を実施し、新しいパッケージによってシリアルを買う可能性が高まるかどうかを質問する代わりに、2つの店舗で実験をすることにしました。一方の店舗では従来のパッケージのみを販売し、もう一方の店舗では新しいパッケージのみを販売します。他の原因によるバイアスを注意深く排除したうえで、パッケージ別の売り上げの差を測定します。新しいパッケージは、シリアルの売り上げに何らかの効果を及ぼしたでしょうか?どのような効果を及ぼしたでしょうか?
調査は、組織内だけでなく、外で行うこともあるでしょう。プロジェクトの最終目標も、会社のイメージアップ、商品の販売促進、キャンペーンの順調なスタートと、いろいろでしょう。どのような調査を行う場合も、まずは探索的、記述的、因果関係の調査をバランスよく組み合わせることが、目標達成のカギを握ります。