従業員フィードバックの例と使用すべきタイミング
従業員からのフィードバックは、従業員のパフォーマンスを最適化し、組織内で専門能力の開発を促すために不可欠です。社内で定期的にフィードバックを集める慣行を作ることで、従業員を継続的に支援し、前向きな職場環境を育むことができます。
さらに、収集した従業員のフィードバックに基づいて行動することで、変化するニーズに対応し、イノベーションと成長を後押しして、協力的な社風を育むことができます。従業員フィードバックの実際の適用例と使用すべきタイミングについて、以下の記事でご一読ください。
従業員フィードバックとは
従業員フィードバックとは、従業員が仕事や職場、組織内での体験全般について提供する情報や意見、コメントを指します。従業員の感情や会社の士気などを理解するための大切なフィードバックです。
従業員フィードバックによってインサイトが得られる分野は、多岐にわたります。
- 仕事のパフォーマンス: 同僚の評価、自己評価、上司の評価
- 従業員の満足度: 仕事量、ワークライフバランス、雇用の安定に関する感情
- 継続的な教育: 能力開発とキャリアアップのための研修と成長の機会
- 報酬と福利厚生: 待遇、福利厚生、休暇などに関するフィードバック
- プロセスの改善: ワークフローの改善と規模の拡大に役立つインサイト
- チームの意思疎通: 従業員が組織の使命、目標、目的をどの程度理解しているか
従業員からフィードバックを収集することの重要性とは
才能ある人材を惹きつける採用活動、新入社員の効果的なオンボーディング、研修プログラムの開発、従業員の維持などに従業員フィードバックが大きな役割を果たします。組織が時間を割いてフィードバックを理解し、行動に移すことで、従業員のエンゲージメントを高め、生産性や意欲の向上、離職率の低下につながるのです。
加えて、フィードバックはスポットライトの役割も果たします。つまり、お粗末なプロセスや非効率性など、管理者が気付いていなかった問題を明らかにしてくれます。得られた懸念に素早く対処して、次のような効果も得るべきです。
- 離職率の低下によるコスト削減
- 仕事と職場の満足度の改善
- 信頼と協力に基づいた組織風土の醸成
従業員のライフサイクル全体で実施できるフィードバック例
採用
採用候補者が会社と最初に接する場面は、多くの場合、採用プロセスです。候補者を無事従業員として迎えるためには、ここでポジティブな印象を残さなければなりません。採用満足度アンケートを人事部の重要な業務にぜひ生かしましょう。
- 就活イベントに登録フォームを準備して、基本的な連絡先情報だけでなく、応募者に関する総合的な情報を入手し、効率的に採用候補を絞り込む。
- 候補者体験の詳細なフィードバックを集めて、一流の就職先としての評判を確立し、今後の候補者にとってさらに魅力的な組織にする。
- フィードバックを活用して採用プロセスに磨きをかけ、他社にない強みや改善点を把握する。
オンボーディング
効果的なオンボーディングプログラムは、自分の役割が会社の成功にどのように貢献するのかを新規採用者が理解し、社風に馴染み、全体的な満足度を高める機会になります。オンボーディングアンケートを取り入れて万全を期しましょう。
DE&Iフィードバック
ダイバーシティ・公平性・インクルージョン（DE&I）は、あらゆる組織が掲げるべき極めて重要な価値観です。そして、公平な職場づくりは適切な質問をすることから始まります。従業員体験プログラムにDE&Iフィードバックを盛り込んで、次の点を促進しましょう。
- 従業員が自身の体験について意見を述べることができるようにする。新規採用時から退職まで、従業員のライフサイクルを通じて常に率直な意見に耳を傾けることで、才能豊かで多様な従業員を惹きつけ、維持できる社風を育みましょう。
- 従業員の所属意識やインクルージョンの感覚をさらに高めることのできる分野を見つけ、DE&Iにおける後れを取り戻す。
パフォーマンス評価
パフォーマンスアンケートは、チームの生産性や成果、達成度を組織が測定・追跡するためのツールです。どのチームが成果を上げているか、どのチームに追加のリソースやトレーニング、サポートが必要かを把握しましょう。パフォーマンスアンケートで次のようなことができます。
- 上司、同僚、チームの仲間など、さまざまな情報源から率直なフィードバックをリアルタイムで収集する。
- 個人の成長を後押しし、チームワークを強化する。あらゆる角度から評価する構造化されたプロセスにより、肯定的なフィードバックや建設的なフィードバックを含む、総合的な評価を従業員に行うことができます。
学習と能力開発
学習と能力開発アンケートでは、従業員のニーズをピンポイントで把握し、適切なトレーニングを提供することができます。さらに、以下の項目の改善にもつながります。
- リアルタイムのアンケートやクイズを使って学習計画を最適化することで、さらに効果的な研修プログラムを開発し、従業員の能力開発の進捗状況を追跡する。
- ZoomやMicrosoft Teamsといった人気のコラボレーションプラットフォームに、フィードバックをシームレスに統合できます。
- プログラムの有効性を評価する。現行の研修プログラムの効果を測定し、学習と能力開発計画への今後の予算編成に役立つ貴重なフィードバックを収集します。
- 個人に合わせたオンボーディング体験を用意する。研修前にアンケートを実施して従業員個人のニーズを把握し、カスタマイズしたオンボーディング・学習プログラムを作成できます。
- 研修後に感想・意見を収集し、有効性を評価した上でその後のオンボーディングプログラムや研修プログラムを計画することで、内容を継続的に改善する。この際には匿名機能を活用して、従業員の率直な意見を引き出しましょう。
従業員エンゲージメント
エンゲージメントの高い職場を作るための第一歩として、従業員のライフサイクル全体を通じて定期的にフィードバックを収集し、より良い職場を作るための行動を起こしましょう。従業員エンゲージメントフィードバックでは、次のことができます。
- すべての従業員のエンゲージメントを高める要素を見つける。
- 仕事の満足度、ワークライフバランス、チームダイナミクスなどについて、従業員フィードバックを集める。
- 従業員が職場で目標達成するために必要なものを把握する。
- すべての従業員、チーム、部署が同じ目的に向かって戦略的に動いていることを確かめて、組織の足並みをそろえる。
退職者フィードバック
退職面接は、従業員のライフサイクルの中で極めて重要です。従業員が会社での勤務を終えた時、この退職面接が貴重な情報を与えてくれるかもしれません。
- 率直なフィードバックを得て、今後の従業員体験を改善する。
- 結果をチームやマネージャーと共有し、改善が必要かどうかを検討できます。
会議の有効性フィードバック
各チームは日々、魅力的なオンライン会議や対面会議の準備に努めています。会議を確実に成功させなければなりません。そこで、次のことができる、会議の有効性フィードバックの出番です。
- 会議の生産性と魅力を高める。
- 社内ミーティングやイベントの前後・最中にフィードバックを得る。
- 従業員が本当に知りたいことを把握する。
- 対話集会などの大規模イベントの前に従業員が質問を送信したり、会議内容に関するフィードバックを提供したりできる匿名のフォーラムを提供します。
従業員フィードバックを活用しましょう
SurveyMonkeyなら、従業員フィードバックを最大限に生かし、社内の人事プロセスを合理化して、長期的な影響力を高めることができます。従業員エンゲージメントと満足度の指標を把握して追跡することで、従業員の全体的な幸福と意欲について貴重なインサイトを得られます。
その他のリソースを見る
人事リーダー
人事リーダー向けのこのツールキットは、比類なき従業員体験の構築をサポートします。
オンライン評価フォームで実用的なフィードバックを集める
SurveyMonkeyのオンライン評価フォームでフィードバックを活用してみませんか。フォームビルダーを使って早速始めましょう！
変化する人事環境に合わせて進化する
人事担当者が、自社の従業員に合わせて人を中心とした業務体制を確立し、従業員満足度を向上させ、世界に誇る従業員の集団を構築する方法をご覧ください
オンラインの申し込みフォームを作成する際に避けたい4つのミス
よくあるミスを避けて強力なオンライン申し込みフォームを作成する方法。
最高の人材を惹きつけ、やる気を引き出し、維持する
個人の能力を生かした、満足度の高い職場づくりに挑む人事部を支えるSurveyMonkeyの様子をご覧ください。
Net Promoter、Net Promoter Score、NPSは、Satmetrix Systems, Inc.、Bain & Company Inc.、Fred Reichheldの登録商標です。