オンラインアンケートでは、回答率と完了率の達成が難しい課題となります。実際、アンケート作成者の42%が最大の課題として回答率を挙げています。
この回答率と完了率について、あなたは十分に理解していますか?違いを説明できるでしょうか?この記事では、完了率と回答率の正確な定義と、この2つがオンラインアンケートの標本グループや統計的精度とどのように関連するかを見ていきましょう。
オンラインアンケートの場合、完了率とは、回答を入力して返信されたアンケートの数を、回答が開始されたアンケートの数で割った割合を指します。つまり、実際に何かしらアンケートに入力した回答者のみが考慮され、アンケートを最後まで完了した回答者のみが完了率を押し上げることになります。それでは、完了率の計算例を見てみましょう。
こちらのアンケート実施例を使用します。
では、完了率を計算してみましょう。
完了率 = 完了したアンケート数 ÷ アンケートに入力した回答者数
完了率 = 80%
こうして見ると、完了率はアンケートを配布した人数ではなく、アンケートを実際に操作した人のみを厳格に考慮して算出されることにお気づきだと思います。そのため、完了率はメール、インターセプト、ポップアップ、組み込み、ハイブリッドを含むあらゆるアンケート方法で測定できますし、測定できるべきです。
次回のアンケートで回答者が不快な体験をしないように、「アンケートや投票で良い質問を作成するためのベストプラクティス」の提案を参考にして対策を講じましょう。
回答率は、完了率とかなり似た概念ではありますが、収集したデータの正確性を示す貴重なインサイトを提供します。簡単に言えば、回答率は、アンケートを完了した人数を、標本グループの構成人数で割った割合を指します。それでは、回答率の計算例も見てみましょう。
こちらのアンケート実施例を使用します。
回答率を計算してみます。
回答率 = 完了したアンケートの数 ÷ 送信したメールの数
回答率 = 20%
注意しなければならないのは、回答率は標本グループが定義されている場合にのみ計算できるという点です。つまり、アンケートに回答してもらうために連絡を取った人の数の記録、または連絡先リストが必要になります。残念ながら、ポップアップやWebサイトへの組み込みといった配布方法ではアンケートが表示される人数を定義することが難しいため、回答率を測定しても信頼しにくくなります。従って回答率は通常、標本グループがメールアドレスや電話番号、自宅住所などの固定的なリストで管理されている場合にのみ使用します。
無回答バイアスを防ぐためのコツは、まずアンケートの事前テストを行い、問題が発生するたびに確認して解決することです。バイアスに気づかないことほどアンケートの調査結果を台無しにすることはありません。データの信頼性が失われるだけでなく、せっかく手にした発見が誤った結果に導く恐れすらあります。
以上で、完了率と回答率の違いをおわかりいただけたでしょうか。これで、アンケート結果を新たな視点で確認することができます。
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