お客様事例

データを活用して広範囲にわたって組合員の声に耳を傾け、政策に影響を与え、メディアキャンペーンを強化している組合の事例をご覧ください。

席に座ってノートパソコンの画面を見ている男性。左上に西オーストラリア警察組合のロゴが表示されている。

本拠地

オーストラリア パース


組織規模

20人以上

業種

法執行機関


利用例

顧客の声
コミュニティエンゲージメント

概要

1912年に創立された西オーストラリア警察組合(WAPU)は、世界で最も広大な警察管轄区域である西オーストラリア州全域で、150を超える警察署に勤務する7,000人以上の組合員の声を代表する組織です。フィードバックは組合員擁護の重要な土台です。WAPUはSurveyMonkeyを導入することによって、階級や勤務地に関わらず、すべての組合員の声を簡単にくみ上げられるようになりました。実際、SurveyMonkeyは2012年以降、WAPUで組合員の声を届け、変革を推進する手段の土台となっています。


アンケート平均完了率90%


45回以上アンケートを実施


SurveyMonkeyの愛用歴13年

課題

WAPUは、組合員の権利、利益、福祉を守ることを主な使命として掲げています。そして、その実現は、確実に組合員の声を聞くことから始まります。多くの警察官が組合本部から何千キロも離れた僻地に駐在している同組合では、物理的な距離と孤立が大きな課題となっています。また、警察の典型的なトップダウン型の組織構造により、一般組合員は組織運営や職場文化について意見を口にすることをためらいがちです。

そこでWAPUはSurveyMonkeyを導入することで、フィードバックを集める際の障壁を取り除くだけでなく、権利擁護や労使交渉の推進にも弾みをつけています。具体的には、組合員の労働条件、賃金、権利を改善するための組合の取り組みを調整しました。こうした活動の多くには政府との交渉、世論による圧力、組合員の関与が含まれます。調査責任者のMatthew Payne氏は次のように語ります。「私たちは常に組合員の最大の利益を追求して行動を起こしたいと考えています。ですから、常に組合員の意見を把握することがとても重要です。WAPUではSurveyMonkeyを使って過去9年間に45回以上アンケートを実施しました。組合員の意見を把握する上で無くてはならない手段となっています。」

西オーストラリア州の形に切り取られた地図の中央に白鳥のマークがあり、その下に「STRENGTH IN UNITY(団結に力あり)」の標語が書かれた、西オーストラリア警察組合のロゴ。

「私たちは労働組合として、正確に組合員の声を代弁し、利益を主張する必要があります。しかし、各警察署が非常に離れていることが大きな妨げとなっています。SurveyMonkeyは、すべての組合員が重要な問題について意見を述べる手段を提供することで、この隔たりを埋める大きな力になってくれました。」


Matthew Payne
調査責任者

回答

WAPUではSurveyMonkeyを活用して、職場の士気や労働条件、政府が提供する警察官宿舎に対する満足度など、あらゆるテーマについて組合全体でアンケートを実施しています。柔軟なプラットフォームのおかげで、Payne氏は同僚と一緒に、難なくアンケートの設計や質問の作成を行い、性別、階級、年齢、組合の支部ごとに結果を分析することができます。

また、Payne氏は「SurveyMonkeyの分析機能により、かなり詳細なデモグラフィックを設定できます。」と説明します。「これにより、グループによる感情の違いを理解することができるようになり、結果の価値が高まります。 」

通常3年ごとに実施する組合の全体アンケートによって、WAPUは長期的な動向を把握できます。さらに、組合の支部も単発でのアンケート実施をリクエストできるようになり、組合員が主体となった調査の実施を促進しています。加えて、SurveyMonkeyは安全かつ匿名で実施できるフィードバックプラットフォームとして定評があるため、組織文化や政府の対応、メンタルヘルス支援などのデリケートなトピックでも、組合員が安心して意見を表明できます。

「西オーストラリア州警察の全体的な士気についてどう思いますか」と尋ねるアンケート質問。背景に警察の制服を着た男性の写真がある。「部署の士気」の回答分布が表示された棒グラフが前面に重ねて表示されている。

「一つの例として、警察官の離職が非常に多いという問題がありますが、SurveyMonkeyを通じて、警察官が辞職する正確な理由を示すことができました。このような情報は大きな力を持っています。現状を政府に訴えて組合員を擁護する上で、大きな弾みとなりました。」


Matthew Payne
調査責任者
西オーストラリア警察組合


結果

SurveyMonkeyで得るインサイトは、WAPUの政府交渉、メディアキャンペーン、組織内の意思決定において重要なツールとなっています。最近の労使交渉中には、政府が3年間で11%の賃上げを提案しましたが、これはインフレによる物価高騰に到底見合わないものでした。組合員の94%がこの提案に反対することを示すアンケート結果を受け、WAPUはなぜこの提案が問題かを明確に示し、より良い条件にするよう主張することができました。

また、アンケート結果は、離職に関する政府の見解が間違っていることを証明することにもなりました。警察官は、賃金の高い民間の職を求めて辞職しているのではなく、組織の管理職や職場文化への不満を理由に辞職しているのです。これらのインサイトはABC Newsなどのメディアで取り上げられ、WASPは時間外手当の増額や労働条件の改善を勝ち取りました。「私たちはSurveyMonkeyで得た結果をメディアキャンペーンで頻繁に使用し、組合員が直面している課題について国民の意識を高めています。」と説明するPayne氏。「ジャーナリストはデータを求めています。データは、組合員が体験していることを伝える大きな力になります。」

長年にわたる調査を通じて、WAPUは傾向や新たな問題を把握することができました。職場の士気が低いと評価した組合員の数は2017年から2022年にかけて28%から65%に上昇し、倍以上になりました。また、元警察長官が警察官向けの自殺防止研修会を開催するよう求めてから9ヶ月後に行った調査では、組合員の75%が実施されたことを知りませんでした。そのため、コミュニケーションに問題があり支援の機会が失われていることが明らかになりました。別の例では、不評な都市圏警察モデル(組織的な差別など)によって組合員の78%が重大な問題を感じていることを発見しました。こうした調査結果は、当時の警察長官がモデルの抜本的な見直しを支持するきっかけとなり、数ヶ月以内には警察官たちが変化を実感することになりました。 

Payne氏は、「SurveyMonkeyを利用することで、組合員の意見を集め、どのような問題が重要かを理解することができます。」と説明します。「結果はすべての組合員に違いをもたらすために戦略的に活用され、私たちは組合員の意見が実際に意思決定に影響を与えうることを組合員に示すことができます。」 

「当社のWebサイトを閲覧したときの体験を評価してください」と尋ねるアンケート質問。とても悲しんでいる顔からとても満足している顔まで5つの絵文字が並んだ尺度が表示されている。

「顧客の声」プログラムを構築して拡張し、顧客維持率を高めましょう。

パソコンの画面を見て微笑む、髪がブロンドで短く、眼鏡をかけた女性。

エンゲージメントを高め、信頼を築き、政策を改善します。

挙手している2本の手のイラスト。1本の手の上には空白の吹き出しがあり、2本目の手の上にはアイデアやフィードバックを表す電球の絵が入った吹き出しがある。

何が従業員のやる気を起こさせ、エンゲージメントを高めるのかを理解しましょう。

SurveyMonkeyエンタープライズでは、IT管理、SSO、ユーザーの制御と許可、HIPAA準拠などの追加機能をご利用いただけます。