アジャイルな市場調査は確立された概念になりつつある
業界用語というのは移り変わりが激しく、この言葉も流行を過ぎた感がある一方で、言葉の定義は必ずしも定まっていないようです。
はっきりさせておくと、アジャイルな市場調査とは、アジャイルソフトウェア開発の手法(繰り返し型開発・スプリント・実用最小限の製品)を市場調査に応用したものです。この顧客中心主義的なアプローチにより、チームや企業は、製品・コンセプト・キャンペーンをよりスピーディーかつ効果的にテスト・反復・発表できます。
アジャイルな市場調査の手法では、1年に数回、大規模な調査プロジェクトを行うのではなく、マーケティングや製品開発の取り組みに沿って、迅速でより焦点の合ったプロジェクトを必要なだけ実施します。
正しく実施すれば、市場調査を通じてよりスピーディーな成長と革新を実現することができます。新製品は短時間で適切な顧客に届くようになり、新たなビジネスアイデアは大規模な投資を行う前に検証できるようになり、会社は既存の顧客や大規模な潜在市場の動向をリアルタイムで追跡できるようになります。
ここで、調査・インサイトの担当者や製品・戦略チーム、そして、喉から手が出るほど市場データが欲しいのにリソースが不足している中小企業の皆さんに朗報です。今日販売されている革新的なDIY市場調査ツールにアジャイル手法を組み合わせれば、製品開発・消費者行動・コンセプトテスト・ブランドパフォーマンス・市場サイズの決定・ビジネスプランの検証などの広範な用途に役立つパワフルな機能が、誰でも操作できる形で手に入ります。
外部の代理店に委託する必要も、社内に大規模なチームを設置する必要もなく、個々のメンバーが数時間から数日という短期間で新鮮な市場インサイトを提供します。
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それこそがアジャイル、それこそがDIYです。
SurveyMonkeyでは、常時、30万を超える企業・団体が有料プランを利用して調査を実施しています。そこから得られる大量の使用状況データをもとにすると、今日、どのようなトレンドが市場調査の再形成に貢献しているのかを比類なき明瞭さで把握することができます。そうして作成されたのが、ミッションクリティカルなビジネスインサイトを望む企業にアジャイルな市場調査がもたらしている5つの変革のリストです。ぜひご覧ください。
1. 市場調査オートメーションによってスピードと生産性が向上
これまで膨大な手間をかけて行っていた煩雑な作業が、クリック1つで行えます。プロジェクトスコープの設定、実現可能性の確認、見積りの入手、グローバルなアンケートパネルを対象としたプロジェクトの開始。SurveyMonkey Audienceグローバル消費者パネルのような自動化プラットフォームなら、そのすべてが実行できます。Audienceを通じて開始されるプロジェクトは、平均的な週で数百にのぼり、8件に1件は週末に開始されます。オフィスに出勤しなくてもグローバルなアンケートが開始できるのです!
マットレスを販売するニューヨーク市のスタートアップ・Helix Sleepで消費者インサイト シニア マネージャーを務めるAnna Konopaczの例を見てみましょう。彼女は、新製品のコンセプトテストとしてSurveyMonkeyのオンライン アンケート パネルを対象にアンケートを実施した際、次の日には回答が届くだろうと予想していました。ところが実際には、その日の帰宅途中に地下鉄から降りた時点ですでに市場調査プロジェクトは完了していたのです。
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2. 人工知能(AI)は私たちを賢くする
あらゆる人が市場調査の実施方法を知っているわけではありません。特に、不要物を除去し正しいインサイトにすばやくたどり着く方法を知っている人は多くありません。それに、市場調査アンケートを準備するのに、複雑なことをいろいろ考えるのは面倒ですよね。
AIは、複雑な作業の民主化に役立ちます。人工知能を使ったアンケートアシスタント・SurveyMonkeyジーニアスからアンケートを自動推奨されたユーザーのうち、58%はそのアンケートに変更を加えています。SurveyMonkeyアンケート理論チームの専門知識と、数十億の回答を使った機械学習の性能が組み合わさっているので、まったくの初心者でも本格的なアンケートが実施できます。
3. 具体的な用途に特化した新製品
長年にわたってアンケート調査に携わる人なら、調査手法の中に、仕組みさえわかれば簡単に再現できるものがあることをご存じでしょう。コンセプトテストは、テストするものがブランドのロゴであれ、勝手にふくらむビーチボールのアイデアであれ、基本的には同じです。これは、ブランドの追跡、広告効果、顧客満足度、Net Promoter® Scoreといった他の市場調査の用途にも当てはまります。
最近では、用途別のソフトウェアによってスムーズなユーザー体験が実現されるため、調査の規模を柔軟に拡張することができます。SurveyMonkeyは、この「専用ソリューション」の波の最前線に立ち、Salesforceとシームレスに統合できる自動NPSソリューションのSurveyMonkey CXや、そのまま使える従業員エンゲージメントプログラムのSurveyMonkey Engageを発表してきました。それ以外にも、さまざまなイノベーションを計画中です。
4. インサイトを得ているのはインサイトの担当者に限らない
使用状況に関するデータからわかった説得力のある事実は、市場調査パネルソリューションであるSurveyMonkey Audienceの利用者のうち、実際にインサイトまたは調査を任務としている人は10パーセントに満たないということです。豊富なリソースを有する大企業はインサイトチームを設置していますが、多くの中小企業では、他のチーム(製品・戦略・マーケティング)が外に出て最新のトレンドや実用的なデータなどを集める役目を担っています。
アジャイルなDIY市場調査は、成長分野であり、この成長の加速につながるようなソフトウェアツールが作成できることは私たちにとって嬉しいことです。
5. 年次戦略にアジャイルな調査を組み込むチームが増えている
以前は、社内で次の年の計画・戦略を立てる際に、市場調査予算のおこぼれにあずかることしかできないチームがあったものです。費用対効果の高い市場調査自動化ツールが豊富に存在する今では、これまでより多くのチームや部署が年次計画にアジャイルな市場調査プロジェクトを含めるようになっています。また、これは私たちの顧客アンケートで判明したあるパラドックスに対する解決策でもあります。そのパラドックスとは、企業の56%が、市場調査の需要が引き続きあるにもかかわらず予算の制限・削減に直面している、というものです。リソースは少なくなり、インサイトのニーズは同じか、高まっているのです。
(インサイダー情報: 通な顧客は、市場調査予算を早い段階で確保し、それをAudienceクレジットの形で維持して、いつでもパネリストの回答を購入できるようにしています。アジャイル性を実現するために最適な方法ですね。)
ご覧のように、今こうして話している間にも市場調査分野は急激に発展を遂げています。
SurveyMonkeyでは、アジャイルな市場調査のような破壊的トレンドに貢献できること、SurveyMonkey AudienceのようなDIY市場調査ツールを提供できることに誇りを感じています。
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