スマートフォン市場は世界中で拡大を続け、ますます多くの回答者がモバイルデバイスでアンケートに回答するようになっています。
米国ではおよそ10人に3人がSurveyMonkeyのアンケートにスマートフォンまたはタブレットで回答しています。米国以外ではさらにこの割合が上がり、一部の国では50%に達しています。
回答にモバイルデバイスを使うSurveyMonkeyの回答者数は、まもなくPCでの回答者数を抜くでしょう。モバイルでの回答を想定したアンケート作成が、未だかつてなく重要になっています。
ただし、アンケートのモバイル最適化にはちょっとした配慮が必要になります。PC用アンケートでは複雑な画面サイズやOSを考慮する必要はありませんでした。しかし、折りたたみ式携帯と大画面のファブレットでは、アンケートの見え方がまったく異なります。さらに、AndroidとiOSでも違います。
できるだけ正確なデータを得るために、スマートフォンでの回答に合わせてアンケートを最適化する時間を取ってください。アンケートのモバイル最適化を進めるうえで大切なポイントを8つご紹介します。
マトリックス形式の質問は、横に長くなるため、大きくするとテキストが頻繁に折り返されて見づらくなり、質問を正しく表示するのが難しくなります。回答の選択肢(列)や質問(行)の数は5つ以内に制限しましょう。できるだけ簡潔な回答と質問を作成することが重要です。
マトリックス形式の質問を減らせない場合は、大きな質問を複数の質問に分けます。できることならマトリックス形式をまったく使わずに、個別の質問にしてしまうのが理想です。
複数選択肢の質問で選択肢の書式を設定するときは、縦長にするのがお勧めです。マトリックス形式のように横長の選択肢にすると、テキストが折り返されて読みづらくなります。
ドロップダウン形式の選択肢も通常は避けるのが無難です。モバイルデバイス上では、タップしたうえでスクロールしないとすべての選択肢が見られないからです。読みにくいと、選択肢の一部を飛ばしたり、ざっと読み流していい加減な回答を選んだりする回答者が出て、結果にバイアスが生じる可能性があります。
縦長の列にまとめれば、回答者にとって最も読みやすく、分析に適した正確なデータが得られます。
スマートフォンの小さなキーボードで入力する場合は、タイプミスが起こりやすいので、アンケートに含める自由形式の質問(例: コメントボックス、数字用のテキストボックス)の数を少なくしましょう。
イーサネットケーブルや高速のWi-Fiに接続していれば動画もすばやく読み込めますが、スマートフォン利用者の多くは携帯電話のデータ通信を使っています。ノートパソコンやデスクトップなら難なく再生される動画も、スマートフォンでは読み込みに何倍もの時間がかかる場合があります。そうなれば、回答者は待ちきれずに途中で諦めてしまうかも知れません。モバイル対応のアンケートでは、マルチメディアの使用を抑えるようにしましょう。
モバイルデバイスユーザーは主に外出先で回答します。そのため、回答にかかる時間に配慮することが重要です。誰も途中で投げ出すことがないよう、できるだけ短くするのがベストです。
1ページあたりの質問数を2~3問に抑えれば、スマホ利用者でも長々とスクロールせずに次の質問に進めます。スクロール操作には、ページの下へと移動する際にうっかり間違った選択肢をタップしてしまうリスクがあります。
一方で、長いアンケートの場合は、いちいちページの読み込みを待つのが面倒なこともあります。アンケートの長さ、ページ数、ページあたりの質問数を調整し、バランスがとれるよう工夫してください。
ロゴは、画面の貴重なスペースを奪います。スマートフォンでの回答を想定するアンケートでは、ロゴを外しましょう。アンケートで最も重要なのは質問なので、ロゴを使いたいときは、質問の邪魔にならない小さなものを使用してください。
進捗状況バーについても同じです。気が散るうえに画面の広いスペースを占めるので、スクロールしないと質問が読めません。モバイル最適化においては、ロゴや進捗状況バーを排除するのが理想的です。
すべてのアンケートに必要な最終確認は、誤字脱字がないか、スキップロジックが正しくプログラムされているかを確認するテストです。その際、パソコンとスマートフォンの両方で試すことをお忘れなく。また、AndroidとiPhoneの両方が使える場合は、両方でテストするのが理想です。モバイル環境でアンケートを体験すれば、上記のポイントに従っていない質問やページを簡単に特定できます。
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