アンケート回答者は貴重です。アンケート作成者としては、回答する人全員に最後まで滞りなく終えてもらいたいものですよね。完了率が低ければ、ここまでアンケートを支えてくれた人々が残した結果にバイアスが生じているのではないかという疑念を抱かざるを得ません。アンケートを完了する人の数を最大限に増やし、的確な決定に必要なデータを得る方法を探るため、私たちは「宝の山」(独自の市場調査パネル、SurveyMonkey Audienceで実施した25,000件以上のアンケート結果から得た匿名データ)を丹念に調べてみました。
この成果はAmerican Association of Public Opinion Research Annual Conference (AAPOR) でアンケート調査の専門家に向けて発表され、この度このブログで読者の皆さんと共有できることになりました。
自由形式の質問を使わなければならない場合は(ご安心ください、当然この形式を使う正当な理由はあります)、一番最初に尋ねることだけは避けましょう。まずは簡単な質問で準備体操をしてもらうのです。自由形式の質問は、アンケート全体でたった1つしかない場合であっても、その順番を最初にするだけで、それ以降に尋ねる場合よりも完了率が低くなることが明らかになっています。
誰かにアンケートを送信するときは、相手の時間を割くことを忘れないでください。当然ですが、長いアンケートほど完了率は低下します。回答者がより多くの時間を取られるからです。
アンケートを完了する可能性は、質問数と直線的に比例します。10問のアンケートの平均完了率が89%なのに対し、20問のアンケートでは少し低い87%、30問の場合は85%で、40問に至っては79%に下がります。これは10問のアンケートと比較すると10%もの大幅な低下です。
ここでのポイントは、回答者が割かなければいけない時間に考慮することです。アンケートを最大限に活用するため、質問を書き始める前にアンケートの目的をよく考えましょう。目標が定まったら、それに取り組むために役立つ質問のみを書き、不要な情報を尋ねることは控えます。
アンケートの目的上、どうしてもマトリックス質問や評価スケール、ランク付けの質問、あるいは自由記述欄を取り入れない訳にはいかない場合があります。これらの形式を使うこと自体にはほとんど問題はありません。これらの質問を1つ使う場合とまったく使わない場合とで、完了率は1%以下しか差が出ません。
ただし、このような「難しい」質問を入れすぎないようにお気を付けください。マトリックス形式や評価スケール、自由形式の質問数が増えると、完了率が急速に低下するからです。マトリックス形式または評価スケールを10問含むアンケートの完了率は81%になってしまうのに対して、どちらかの形式を1問のみに限ったアンケートでは88%を維持します。
上のグラフが示すように、自由形式の質問ではさらに低下が激しくなります。10問の自由形式質問を入れたアンケートの平均完了率は、1問のみの場合に比べて10%も低下するのです(88% vs. 78%)。
完了率に影響を与えるアンケートの属性を明らかにしようと私たちがモデルを構築した際、質問文の単語数が非常に重要な役割を担うことが明らかになりました。質問文に余分な単語を1つ加える度に、完了率に負の影響が現れたのです。
また、アンケート全体の単語数を必要最低限に抑えた場合でも、最初の質問文の単語数が完了率に有意な影響を及ぼすことも分かっています。文章を長くせざるを得ない質問があるなら、2問目以降で尋ねましょう。
ただし、忘れてはならないのが、質問をより明確にするために語数を増やした方が良い状況もあることです。たとえば、「ウェアラブルを購入する予定はありますか?」と尋ねるよりは、「Google GlassやFitbitのようなウェアラブル端末を購入する可能性はどの程度ありますか?」と聞いた方が答えやすいでしょう。質問の明確さを犠牲にしてまで、文章を短く直す必要はありません。
さあ、まとめです。上記の注意点を守り、以下を実行してください。
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