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2025年業界最先端マーケティングのトレンドを把握しましょう

調査 | マーケティングのトレンド

マーケティングのトレンドを形成するAIやSNS、世代別マーケティング、そして今後の戦略を左右する消費者の嗜好について解説します。

消費者の43%が、AI生成コンテンツを使用している会社の製品を購入しないと回答し、マーケターの52%が2025年は前年より多くをSNSに投資すると回答

マーケターにとって2025年は再スタートの予感

意欲的なマーケターにとって、SNSとAIはゲームチェンジャーのように見えていることでしょう。しかし消費者の見方は異なり、こういった新しいツールが製品やサービスのマーケティングにどのように使われるのかについて、懸念を抱いている人もいます。

SurveyMonkeyでは、企業向けに構築され、ユーザーに愛されるAIを活用したアンケート・フォーム作成プラットフォームであるSurveyMonkeyを利用して2つの調査を実施し、マーケターが何に注目しているか、それについて消費者がどう考えているかを調べました。

2025年を成功に導く方法

マーケターにとっては、AIを利用することで目標の達成や競争力の維持が簡単になりますが、消費者は、AI生成コンテンツには信憑性の面で問題があると考え、その価値に対して懐疑的です。

急速に変化するSNSの世界で、特定のターゲット層に合った適切なプラットフォーム、インフルエンサーやメッセージを選択することは、リスクのある難しい作業です。

自分がZ世代であれば、Z世代へのマーケティングは簡単でしょう。しかし、マーケターは、自世代の体験を超えて物事を捉え、消費者のスイートスポットを真に理解する必要があります。

マーケターは、会社の成長を支えるために力を合わせて最大限の努力を行っています。そのために新しいスキルを身に付け、社内の全部署と連携しています。

マーケターがAIを活用する一方で、消費者との実際のやり取りや、人とのつながりに対するニーズが高まるでしょう。

62%

AI生成コンテンツの質は向上すると回答したマーケターの割合

52%

自分はAIよりもターゲット層をよく理解していると回答したマーケターの割合 

79%

AIより人間の方が自分をよく理解していると回答した消費者の割合 

マーケターがポジティブな成果を報告しているという点で、AIはインパクトを与えています。マーケターは、AIが競争力の維持や目標の達成に貢献し、ターゲット層の理解にも役立っていると回答しています。

マーケターの3分の1がAIを使ってコンテンツを生成しており、これは利用例の中で第1位を占めます。

AI生成コンテンツには、文章の作成・編集、構想、画像のデザイン、SEOの改善が含まれます。

マーケターはAIを有益と評価しており、69~71%が事業の拡大、競争力の維持、パフォーマンス目標の達成、ターゲット層の理解にAIを利用しています。

マーケターがAIの課題と考えているものの上位は、信憑性がない(30%)、パーソナルでない(27%)、クリエイティブでない(22%)、個性がない(19%)、正確でない(18%)

マーケターは、AIよりも自分のスキルの方を信頼しており、52%が、自分はAIよりもターゲット層をよく理解していると回答しています。AIに対する不満としては、信憑性や創造性の欠如から、ミスの多さや精度の低さまでが挙げられています。

マーケターの4割は顧客向けコンテンツにAIを利用することに慎重で、38%がAIによるパーソナライゼーションを普通または悪いと評価しています。

消費者も同意見: 別の調査では、消費者のほぼ半数がAIは信憑性がないと考えており、28%がAIには創造性がないと回答しています。

消費者がAIに対して抱えている不満の上位は、信憑性がない(45%)、パーソナルでない(38%)、クリエイティブでない(28%)、個性がない(20%)、正確でない(24%)

しかし、マーケターの62%は、AI生成コンテンツは今後も改善されていくと予測し、4分の3がAIスキルを磨く必要があると考えています。

マーケターの42%は、AIの状況を把握しているに過ぎませんが、3分の1は、常に最先端を行っていると回答しています。

マーケターの自己評価では、31%がAIの最先端にいる、42%が状況を把握している、18%が後れを取っていると回答

Instagramに投稿された、チャットバブルの周りでヘッドフォンを着用している笑顔の女性のスクリーンショット

消費者はAIに対して高い意識を持っています。ほぼ4分の3(71%)が、過去1年間にAIで生成されたマーケティングコンテンツを頻繁に見るようになったと回答しています。消費者は、どちらかと言えば、人間が作成したコンテンツの方を望んでいます。

消費者のほぼ半数(46%)は、AI生成コンテンツを使用している会社に対して否定的なイメージを持ち、43%は、AIを使っている会社の製品を購入する可能性は低いと答えています。

「賢いマーケターは、AIを、作業時間の短縮や、新たな発想への刺激、データの効率的な分析に使用しています。しかし、最高のマーケティングには、いまだに人間の創造性や共感力が必要です。AIはコンテンツの作成に役立ちますが、心に響くコンテンツにするのはマーケター自身です。」

PRIYA GILL
グローバルマーケティング責任者(SurveyMonkey)

Priya Gillの顔写真

2025年は、SNSにとって波乱の年になりそうですが、マーケターはSNSへの投資をこれまで以上に増やすつもりでいます。

74%

SNSはマーケティング戦略にとって重要だと回答したマーケターの割合

52%

2025年は前年より多くをSNSに投資すると回答したマーケターの割合

58%

ネット上でバズった製品を信頼すると回答した消費者の割合

マーケターの4分の3が重視しているSNSは、マーケティング戦略の上位を占めています。

SNSは多くのマーケティング目標に貢献するというのがその理由です。マーケターの40%はブランド認知の向上、39%は顧客エンゲージメントの向上、36%は製品の宣伝、31%はコミュニティ・ロイヤリティの構築にSNSを利用しています。

マーケターがSNSを使用する理由の上位5つ: ブランド認知の向上(40%)、顧客エンゲージメントの向上(39%)、製品・サービスの宣伝(36%)、広告全般(34%)、コミュニティ・ロイヤリティの構築(31%)

ブランドマーケティングのためにSNSで提携する相手の上位は、業界の専門家(41%)、インフルエンサー(31%)、ポッドキャスター(20%)、有名人・アスリート(18%)、俳優(16%)、ミュージシャン(15%)

最も重要なインフルエンサーは業界の専門家で、マーケターの41%が、専門家と共同でブランドマーケティングを行いたいと回答しています。

SNSで有名になったインフルエンサーは、有名人やアスリートよりも信憑性が高いとみなされ、その人気には10%ポイント以上の差があります。

SurveyMonkeyの調査では、消費者の半数以上(55%)が業界の専門家による製品の支持を望んでいますが、マーケターでは41%に過ぎません。

マーケターのほぼ3分の1(31%)、消費者の21%がSNSのインフルエンサーの支持を重視していて、マーケターの方がインフルエンサーを頼りにしていることがわかります。

消費者の55%、マーケターの41%が専門家によるブランドの支持を望み、マーケターの31%、消費者の21%がインフルエンサーによる支持を望んでいることを示す棒グラフ

バズる製品にはそれなりの価値があると思う人は58%、そう思わない人は40%、わからないという人は2%

マーケターの3分の1以上(36%)がSNSを利用して製品・サービスを宣伝していますが、それには正当な理由があります。



消費者のほぼ半数が、インフルエンサーが薦めた製品を購入したことがあり、バズる製品にはそれなりの価値があると考えています。

重要なポイント

たとえ製品がバズらなくても、口コミの力は、SNSでのリーチと共にブランドの前進に貢献します。

SurveyMonkeyでは、新たに調査を行ってAIやSNSに対する消費者の感情を調べ、マーケターの構想と消費者の嗜好の隔たりを明らかにしています。 

「2025年マーケティングの8つのトレンド」というタイトルを表示したノートパソコンの画面

SurveyMonkeyでは、理想のユーザーのターゲット設定において、マーケターが自身の世代アイデンティティにどれだけ影響されているかを特定しました。

50%

世代別ターゲティングを行っているマーケターの割合

82%

AIは主要な指標の目標値達成に役立つと回答したZ世代・ミレニアル世代のマーケターの割合

86%

SNSを重視するZ世代のマーケターの割合(X世代のマーケターでは68%)

複数の世代のマーケターに、どの年齢層が会社にとって最も重要かを質問したところ、誰もが自分自身の年齢層を挙げました。


X世代は、特にZ世代と比べた場合に、自分の世代を最も重要とみなす可能性が2倍以上と高くなっています。

自分の世代が最も重要だと考えるマーケターの割合は、X世代では62%に上りますが、Z世代では48%、ミレニアル世代では56%に過ぎません。

重要なポイント

若いマーケターは、ポッドキャスターや有名人、アスリート、ミュージシャンなど、外部のさまざまなインフルエンサーとのコラボレーションに積極的です。これは、消費者としての自分がどのような評価・支持を望んでいるか、を反映していると考えられます。

Z世代とミレニアル世代の86%は、SNSを重視していますが、X世代では68%に過ぎません。

若いマーケターは、AIやSNSに慣れているので、その価値に疑いを持っていないようです。Z世代・ミレニアル世代の3分の2(66%)は、顧客向けコンテンツにAIを利用することに抵抗を感じていませんが、X世代ではその割合は56%に過ぎません。



さらに、Z世代・ミレニアル世代のマーケターの86%が、AIは目標の達成に役立つと回答しており、これはX世代の68%に比べて高い数字です。 若い世代では、SNSを重視するマーケターの割合も18%ポイント高くなっています。

マーケターのうち、59%はAIの最先端にいる、67%はSNSをリードしている、62%はツール・テクノロジー面で同業者の先を行っている、63%は社内でのコラボレーションが進んでいる、61%は大胆な試みに対して積極的と回答

マーケターを対象とした今回の調査では、世代別にマーケティングを行っている人が半数に過ぎないことがわかりました。 

世代別マーケティングは、どの程度有効なのでしょうか。世代別マーケティングを行っている50%のマーケターの回答と、行っていないマーケターの回答を、さまざまな属性を基準に比較してみました。 

世代別マーケティングを採用しているマーケターは、AI、SNSプレゼンス、最新テクノロジーの利用、大胆な試みに対する積極性の点で、自分が同業者の先を行っていると考える割合が高くなっています。

「マーケターは、自身のバイアスを意識し、コンフォートゾーンの外に目を向けなければ、顧客を真に理解することができません。自分に挑戦し、好奇心を持ち、データをより深く掘り下げる。そうして初めて、顧客の真実、自分の予想とまったく違うかも知れない真実を知ることができます。」

WENDY SMITH
リサーチサイエンス・シニアマネージャー(SurveyMonkey)

マーケティングの勢いは、優れたスキル、賢いツール、そして強力なチームによって決まります。

40%

2025年はより多くのリソースが使えると回答したマーケターの割合

80%

自分は同業者の先を行っているか、同列にあると回答したマーケターの割合

44%

スキルや研修の改善が成長を促進すると回答したマーケターの割合

マーケターの回答によると、企業は、ここ数年で初めて投資額を増やしています。

マーケターの40%が、今年は昨年よりもリソースが多いと回答しています。


リソース面で特に楽観的なのが若い世代のマーケターで、Z世代・ミレニアル世代の半数以上(51%)が今年は2024年より使えるリソースが多いと回答しています。

マーケターのうち、40%がリソースが増えた、28%が少ないリソースを積極活用している、21%が昨年と同じと回答

マーケターのうち、55%が自分はゼネラリストとスペシャリスト、22%がゼネラリスト、21%がスペシャリストと回答

マーケターの51%は、2025年は他の部署とのコラボレーションが進んでいると回答し、55%は、多くのスキルを身に付けたゼネラリストでありながら、特定のスキルのスペシャリストであることが重要だと回答しています。

重要なポイント

2025年のマーケターは、競争が激化した市場に全力で立ち向かう姿勢を見せています。「専門分野に留まる」メンタリティーは影を潜め、会社全体でのコラボレーションや、新たなスキルの習得が重視されています。

マーケターは、競争力を維持するために新たなスキルを身に付けることに意欲的です。今回の調査では、成長を促進する要因として最も回答が多かったのが新たなスキルと学びで、その割合は半数近く(44%)に上っています。このように学びを重視したことが、効果を上げているようです。


マーケターの41%は、新たなテクノロジーの採用や新たなスキルの習得において同業者の先を行っていると感じています。

マーケターのうち、40.6%は同業者の先を行っている、39.7%は同列にある、15.9%は後れを取っていると回答

重要なポイント

スキルや貢献度のレベルアップは、インサイトから始まります。市場・ブランド・戦略について新しい発見ができるマーケターになるために、SurveyMonkeyの目的別テンプレートを使ってアンケートを実施しましょう。

手法について

¹このSurveyMonkeyの調査は、2025年1月9~16日に、米国に住む416人の自称マーケティングプロフェッショナルを対象に実施されました。アンケート回答者は、日々SurveyMonkeyでアンケートに答えている、200万を超える人々の中から選ばれました。

²このSurveyMonkeyの調査は、2025年1月9~16日に、米国に住む2,329人の成人を対象に実施されました。アンケート回答者は、日々SurveyMonkeyでアンケートに答えている、200万を超える人々の中から選ばれました。このアンケートの推定誤差は±2.5%ポイントです。