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トレンド

2024年の製品マーケティングトレンド

2024年の製品マーケティングトレンド

顧客について知ることが製品の成長につながる

顧客について学びましょう。これまでも、顧客について知ることは製品マーケティングの中心的な要素のひとつでした。しかし今日の市場において、ターゲット市場を知ることは新たな意味を持ちます。

顧客について、役職・職務・性別・弱み・地域といった一般的な属性に焦点を当てるだけでは、もはや十分ではありません。製品マーケター(PMM)は、顧客の過去のアクティビティーとリアルタイムの行動データを組み合わせた、明確で具体的なペルソナを構築し、関連性の高い、パーソナライズされたメッセージを作成する必要があります。

うまく行きそうですよね。しかしPMMは、それだけでなくもっと多くを理解することが求められています。トラッキング規制やプライバシーポリシーの変更によって、顧客データの収集がさらに難しくなるからです。SNSのように信頼性の高いチャネルも、AIの台頭やサードパーティーCookieの廃止に影響を受けています。

幸い、このような課題の解決に役立つ新たなアプローチが登場してきています。企業は、他のWebサイトで収集されたサードパーティーのデータに頼るのではなく、ファーストパーティーデータの収集に力を入れています。AIは、PMMにとってもゲームチェンジャーになることが予想されます。SurveyMonkeyがマーケターを対象に行った最近の調査では、90%がすでにAIを使用していると回答しました。AIを利用している分野は、コンテンツの生成から、より効果的なキャンペーンにつながるインサイトの発見まで、多岐にわたります。

この調査では、製品マーケティングの現状を調べるべく、米国のマーケター507人(うち119人が製品マーケター1)に、どのような目標を立てているか、目標をどのように達成する予定か、過去1年で何が変化したかを聞きました。調査結果のレポートで取り上げられている、主要な2つのPMM戦略をご紹介しましょう。

製品マーケターは、顧客の声を製品の要件に変換する上で、重要な戦略的役割を果たします。しかし、顧客のニーズも市場も常に変化しているため、顧客が何を求めているかを特定するのは簡単ではありません。

製品マーケターの半数(50%)は、ターゲット市場の変化するニーズを追跡することが、2024年の最大の課題だと答えています。さらに、45%が、フィードバックの収集に必要なツールがないと回答しました。また、4割が、ターゲット市場を理解するための明確な指標を持っていないと述べています。

PMMは、顧客に近づくことの必要性を認識していないわけではありません。製品マーケターの6割(61%)は、顧客との関係の強化が会社の最大の目標だと答えています。

製品マーケターが2024年に掲げる上位目標

2024年の上位トレンドの1つがパーソナリゼーションです。製品マーケターの半数以上(58%)が、もっとパーソナライズしたマーケティングを展開する予定だと答えています。また、サードパーティーCookieの廃止に応じて、顧客情報を独自に収集しようとしています。製品マーケターの4割(40%)が、顧客の理解にファーストパーティーデータを利用すると答えていますが、これはよりパーソナルな体験を提供する上で重要なステップです。

パーソナリゼーションが重視されるようになると、データの見方も変わります。製品マーケターの9割がデータは意思決定に役立つと答え、ほぼ3分の1(31%)が、データは今年の経営判断を完全に左右するだろうと答えています。データが意思決定に影響しないと答えたマーケターはわずか7%で、2023年から11ポイント減少しています。

では、より多くの顧客データを収集するには、どうすればよいのでしょうか。最新のツールとテクノロジーを活用するのです。顧客データの収集は今後ますます重要になるため、マーケターは、新しいソリューションやデータソースを活用して市場と顧客の動向についていく必要があります。

製品マーケターの半数以上(52%)が、マーケティングを成功させるために最も重要な要因は、ツールやリソースの利用であると答えています。これは、最も多かった回答です。2番目に多かった回答は、データとインサイトの利用で、製品マーケターの51%が最も重要な要因に挙げました。

PMMを成功させるために最も重要なもの

製品マーケターは、有効なマーケティング戦略を実施し、顧客エンゲージメントを向上させる上で、最新のソリューションやテクノロジー、特にAIを活用するでしょう。製品マーケティングチームの大部分が、すでにAIをさまざまな方法で使用していると答えています。

AIは、顧客インサイトの収集方法や応用方法を変えていくでしょう。AIによって、顧客との関わり方は、過去の行動を追うのではなく今後のニーズを予測する方向にシフトします。予測データを使えば、メッセージ・価値提案・ストーリーテリングを高度にパーソナライズし、潜在顧客に訴えかける内容にすることが可能になります。

製品マーケターの大部分は、AIをマーケティングに活用することに対して意欲的です。実際、PMMは、マーケターの中でも特にAIへの期待感が強いグループです。SurveyMonkeyの調査によると、AIに対して期待感があると答えたPMMは71%(他のマーケターは69%)に上り、不安感があると答えたPMMは6%に過ぎません(他のマーケターは14%)。

PMMはAIについてどう感じているか

製品マーケターの9割がAIをすでにマーケティングに利用していて、ほぼ4分の1(23%)は、大いに活用していると答えています。その用途は、コンテンツの生成からターゲット層に関するインサイトの抽出までの多岐にわたり、ほとんどのPMMが複数の分野でAIを利用しています。

PMMはAIをどのような用途に利用しているか

その他に、今日のようにパーソナリゼーションが進んだ、顧客中心の市場について製品マーケターがどう感じているかも、調査項目に含まれています。ぜひレポート(英語版のみ)を入手して、製品マーケティングの今後について詳細をお読みください。

SurveyMonkeyの最新の調査に目を通し、市場や顧客の最新のニーズを追う上で、パーソナリゼーションとAIが果たす役割を理解しましょう。

手法

1このSurveyMonkeyの調査は、2024年1月8~18日に、米国に住む707人の労働者を対象に実施されました。回答者のうち507人がマーケター(うち119人が製品マーケター)です。アンケート回答者は、日々SurveyMonkeyでアンケートに答えている、200万を超える人々の中から選ばれました。