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研修アンケートの質問例と作成の秘訣を参考に、効果的なアンケートを作成して変化を起こしましょう。

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新たなテクノロジーの出現と勢いを増すグローバル化によって世界が急速に変化する今、私たちの学びと成長の優先度はこれまで以上に上がっています。

ほとんどの方が、何らかの知識や技術に関するトレーニングを受けたことがあると思います。入社したてのときには、新たな職場で必要なスキルを習得するために新人研修に参加します。仕事に慣れた後も、職務に応じて新たなスキルを身につけたり、既存のスキルを学び直して最新情報を得たりするトレーニングが必要になるかもしれません。

このような仕事における実践的なトレーニングは伝統的な受け身の学びとは異なり、受講後すぐに能力が向上し、成果を発揮することが期待されます。そのため、トレーニングの効果と受講者のエンゲージメントを測定するアンケートが不可欠なツールとして重宝されています。トレーニングの効果を正確に評価し、調整すべき部分を把握できるように、研修アンケートで的を射た質問をしましょう。

研修アンケートは講義の前後に受講者からフィードバックを収集するアンケートのことを指し、講義の効果を評価したり改善点を特定したりします。このデータは単独の講義のみならず、今後のトレーニング計画全体の改革にも活用できます。

  • 研修前アンケート: 受講者の知識レベルを測定したり、トレーニングに期待することを把握したりします。得られたデータを使ってトレーニングの内容を計画し、教材を準備しましょう。
  • 研修後のアンケート: トレーニングは受講者の期待どおりだったか、価値を提供できたか、効果があったかどうかを確認します。
  • トレーニング フィードバック アンケート: トレーニングセッションに関する詳しいフィードバックを収集します。
  • トレーニング効果アンケート: コース内容によって意図した成果が得られ、長期的な影響を与えたかどうかを評価します。

研修アンケートを実施すると、組織にとっても従業員にとっても多くのメリットがあります。組織はトレーニングプログラムを改善し、有能な従業員を維持することができます。そして、従業員は質の高いトレーニングを求めているのが現実です。 

SurveyMonkey Audienceのアンケートによると、従業員の約86%が、自分にとって職業訓練は重要だと答えています。しかも、ほとんどの従業員は業務時間外であってもトレーニングに時間を割くことを望んでいます。このチャンスをうまく活用するためにも、できる限り効果的なプログラムを実施する必要があります。 

そのためのフィードバックを収集し、効果を測定して、今後のトレーニング計画を策定するためにアンケートをお役立てください。研修アンケートで以下のことが行えます。

  • 従業員の知識に投資する
  • 測定可能な学習成果を集める
  • トレーニングが従業員のパフォーマンスに与える影響を追跡する
  • 改善の必要な点を明確にする
  • 従業員エンゲージメントが向上

研修アンケートで尋ねるべき質問の見極めはそれほど簡単ではありません。対象者に合わせて調整し、実用的なデータを引き出す必要があります。そこで、誰でも効果的なアンケートを作成しやすいように質問例をご用意しました。 

研修前アンケートの質問は、トレーニングを成功させるための事前情報を収集するものです。次のような項目を明らかにしましょう。

  • 必要なトレーニングは何か、前提となる知識を教える必要はあるか
  • 受講者のトレーニングへの期待(内容を調整するため)
  • 対象グループのデモグラフィック(常勤か非常勤か、役職、職務など)
  • 受講者の特別なニーズ(補助装置やトレーニング形式)
  • 希望するトレーニングの指導方法(視覚優位の受講者にはビデオ、聴覚優位の受講者には講義、運動感覚優位の受講者には体験型学習など)
  • 教材との知識レベルの差(すでに知っている内容を省き、スキルアップにつながる内容を扱う) 

デモグラフィックがわかると、対象者層や受講できる時間帯、組織内での立ち位置などについて理解できます。人種・性別・年齢などの立ち入ったデモグラフィック質問は、トレーニングテーマに関連がない限り入れる必要はありません。

以上の情報を事前に把握していると、適切な枠組みと内容のトレーニングを構成し、受講者グループのニーズを効果的に満たすことができます。

  • このトレーニングでどのようなことを学びたいですか。
  • 現在、[特定のスキル・ツール]の使用にどの程度自信がありますか。
  • これまでに類似のトレーニングを受けたことはありますか。
  • 勤務形態は常勤ですか、非常勤ですか。 
  • このコースで扱って欲しい内容を1つ挙げてください。
  • 視覚から学ぶのは得意ですか。
  • 講義形式と体験型学習のどちらが好きですか。
  • このトレーニングを受けるために特別なサポートや配慮は必要ですか。

研修後アンケートでは、トレーニングセッションの成果を測定します。トレーニング目標が達成されたかどうかを確認し、次回のトレーニングにデータを活かしましょう。研修後のデータを分析することで、今後のトレーニング計画に役立つ貴重なインサイトが得られます。

研修後アンケートでは、以下のことがわかります。

特定のトレーニングの受講率や評価が高い場合は、そのトレーニングが研修に必須であるかどうかを評価しましょう。人気のトレーニングは内容の更新や開催の頻度を上げるのがお勧めです。これを検討するため、以下を尋ねます。

  • このトレーニングコースに最後まで出席しましたか。 
  • このトレーニングを同僚に薦める可能性はありますか。

これは最も有益で効果的な講師を判断する際に便利な指標です。これが分かると、他の講師より何が秀でているのかを探り、すべての講師にフィードバックを提供して改善の手がかりにしてもらうことができます。次のような質問をしてみましょう。 

  • 講師が提供した教材の有効性を評価してください。
  • 講義全体を通して講師の指示はわかりやすかったですか。
  • 講師は学習意欲が高まるように支援してくれましたか。

グループがトレーニングに100%集中するのを妨げる問題はありませんでしたか。障害を特定し、解決する方法を見つけましょう。次のような質問を尋ねます。

  • 文字のサイズやフォントの読みやすさに問題はありませんでしたか。
  • 理解することが難しいコミュニケーションはありましたか。 
  • トレーニングの場所はアクセスしやすかったですか。 
  • 教材は実用的で、直感的で、役に立ちましたか。

データを分析することで、今後のトレーニングが受講者にもっと分かりやすく、効果的で、魅力的になるようにするための改善点を明らかにする必要があります。次のような質問を含めましょう。

  • トレーニングは教材を十分に掘り下げた内容でしたか。それとも、基本的なことしか扱いませんでしたか。
  • トレーニングでもっと詳しく学びたかったことは何ですか。
  • 今後のセッションの改善点を教えてください。

トレーニングで得た知識に関する質問をして、トレーニング目標に設定した知識やスキルを受講者が身につけることができたかどうかを評価しましょう。次のような質問を含めます。

  • トレーニングの内容は、あなたの仕事に関連していましたか。
  • 総合的に見て、このコースはあなたの期待どおりでしたか。
  • トレーニングプログラムを終えて、このコースのトピックについて能力と自信を得たと思いますか。
  • 疑問点への解決策はトレーニング中にすべて見つかりましたか。

トレーニング フィードバック アンケートの質問の目的は、セッションに関する具体的なフィードバックを収集することです。このアンケートでは以下の内容を扱います。

  • トレーニングの教材、方法、構成の質
  • アクティビティと例の有効性
  • 講師が受講者を引き込む力

受講に関連した感想や、トレーニングがどの程度うまく行われたと思うかなどが含まれます。 

  • グループのアクティビティや話し合いは、どの程度楽しんで参加できましたか。
  • 学習目標は明確に設定され、達成されましたか。
  • トレーニングのペースはトピックに対して適切でしたか。
  • 対立が生じたときの講師の対応はどの程度効果的でしたか。 

トレーニング効果アンケートは、トレーニングが意図した成果をあげ、長期的な影響を与えたかを測定します。このアンケートは終了してから数週間~数ヶ月後に実施する必要があります。この間に受講者はトレーニングで学んだことを業務で実践できるからです。

このアンケートでは、受講者の知識・スキル・行動の変化、仕事のパフォーマンスにおけるトレーニングの実用性、トレーニングプログラムのROI(投資利益率)を評価します。 

  • 学んだことを仕事にどのように生かしましたか。
  • トレーニング以降、パフォーマンスが向上したと感じましたか。
  • トレーニングはチームの目標達成に役立ちましたか。
  • トレーニングによって生産性は向上しましたか。

どういったトレーニングを提供すべきか、トレーニングの効果はどうか、受講者は求めていたスキルが得られたと感じているか、このアンケートを使って調査してみましょう。次の6つのヒントを参考にして、確実に実用的なインサイトを得る効果的なフィードバック質問を作成してください。

トレーニングセッションの前には研修前スキル評価を実施します。受講者がすでに知っていることやトレーニングに期待すること、学習におけるニーズや好みを把握できます。この情報に基づいて、トレーニングの実施方法や情報の提示方法、内容などを自信を持って決定しましょう。

研修前スキル評価では、受講者の事前知識、トレーニングへの期待、学習の好みを判断します。そして、研修後スキル評価では、トレーニングに対する学習者の満足度や体験を把握することができます。トレーニングコース評価テンプレートをカスタマイズすると簡単です。

研修前と後のスキル評価によって得たデータを比較し、トレーニングで学んだことを評価しましょう。

長期トレーニングの場合は、目標到達へのベースラインを作るために、研修前に各自にアンケート調査を実施しましょう。トレーニング期間中も進捗状況を評価するアンケートを実施します。リアルタイムに近いフィードバックを得られるように、トレーニング現場にモバイル機器を置き、そこにアンケートを配信するという方法や、受講者が利用しているネットワークで進捗状況を把握できるよう、SNSでアンケートを実施するという方法もあります。

トレーニングが魅力的で効果的なものかどうか、確認してみましょう。プログラムは受講者の期待に応えているでしょうか?プログラムで得られると思っていた指導や情報を、受講者は実際に得ているでしょうか?プログラムの継続的な改善に、アンケートで得られたフィードバックを取り入れるのもおすすめです。

2人の講師が同じ教材でまったく違う講義をしているとしたら、そのような多様性はより多くの受講者を惹きつける魅力になることでしょう。しかしどの講師も十分な講義を行っているかどうかは確認したいところです。講師の実力について、受講者にアンケートをとってみましょう。

SurveyMonkeyの授業評価アンケートテンプレートや大学教員の評価アンケートテンプレートを出発点にしてカスタマイズできます。他にも教育関連のアンケートがありますので、評価に活用してみてください。 

研修やスキル開発プログラムについて、受講生や従業員はどのような意見を持っているでしょうか?各プログラムは、キャリアやスキル向上目標においてサポートになっているでしょうか?目標を達成するために受講生が必要としている教育プログラムとは、どのようなものでしょうか。

従業員が仕事内容について学び、成長するためのトレーニングを組織が十分に提供しているかを調べてみましょう。キャリア開発アンケートテンプレートは、従業員が自分の力を最大限に伸ばして発揮するよう支援できているかどうかを確認するのに最適な出発点です。

お住まいの地域には、高齢者を対象としたテクノロジー体験コースがありますか?初めての出産を控えた夫婦なら、子育てのクラスに興味があるのではないでしょうか。地域や職場、フィットネス施設などでアンケートを実施し、住民や従業員、患者、会員にとって役立つ講習やトレーニングのアイデアを得ましょう。

アイデアが固まったら、SurveyMonkey Audienceを使って実際に需要があるかどうかテストできます。何百万人もの回答者からターゲット層に似たサンプルをお選びください。

では、実際に研修アンケートを作成して実施するための方法を段階を追ってご説明します。 

従業員オンボーディング質問

まず、評価する内容を決める必要があります。たとえば、従業員オンボーディングトレーニングに新たなプログラムを導入したので、その効果を確認する必要があるとします。 

目標は次のように設定します。

  1. 新しいプログラムが以前のプログラムより効果的かどうかを判断する
  2. 新しいプログラムのROIがコストに見合った高さかどうかを判断する

この目標を達成するため、結果をきちんと導き出すようにアンケートを作成し、配信プロセスを決めていく必要があります。 

SurveyMonkeyなどのプラットフォームをはじめとした、オンラインツールを活用します。SurveyMonkeyでは、一流の人材を維持・育成し、従業員の満足度を高め、効果の高いトレーニングプログラムを実施するために役立つさまざまなツールがそろっています。 

トレーニングの目的に合わせてテンプレートの質問をカスタマイズします。上記の質問例や該当するテンプレートの質問を参考にして、質問の作成に役立ててください。 

質問には中立的な回答選択肢を組み込み、1度に1つの内容について質問し、ほとんどの質問を選択回答形式にするなど、正確なデータを得られるアンケート質問にしましょう。 

アンケートはメール、QRコード、トレーニングポータルなどを経由して共有できます。回答者がアンケートを受信できるよう準備し、必要に応じて回答のリマインダーを送付することをお勧めします。

場合によっては、アンケートをトレーニングコースの課題に含めたり、アンケートに回答するためのインセンティブを提供したりすることもできます。 

データに基づいたトレーニングニーズの評価を手にしたら、従業員トレーニングをカスタマイズできます。集めた回答を生かして早速トレーニングを洗練させましょう。 

ここで、アンケートの回答率を高めるための方法を7つご紹介します。

  1. 手短に: アンケートが簡潔かつ魅惑的なら、回答率が上がる可能性が高くなります。
  2. 匿名性を確保する: 正直なフィードバックを得るために、匿名で回答できるようにしましょう。個人情報が保護されていれば、受講者は率直かつ積極的に回答してくれる可能性が高まります。
  3. 選択肢以外の回答をする項目を作る: 用意された選択肢に該当しない回答や、追加の意見も拾うため、複数の質問タイプから適切なものを選択し、テキストボックスを備えた自由回答形式の質問を含めましょう。
  4. 形式ばらない: ビジネス調の文体や堅苦しい言葉、専門用語を避け、会話調にまとめましょう。
  5. 質問のスタイルを変える: 回答者が飽きて途中でやめてしまわないように、さまざまな質問タイプを混ぜて使用します。その中で自由回答形式の質問もいくつか含め、個人的な意見や選択肢以外の回答も把握できるようにしましょう。
  6. アンケートをテストする: アンケートを同僚に送り、間違いや誤字脱字、説明の必要な質問がないかを確認してもらいます。アンケートを回答者リストに送信する前に、すべての問題を修正しましょう。
  7. 結果を共有する: アンケート結果や改善策の案を受講者と共有します。フィードバックの提供の機会だけでなく、受講者を改善プロセスに巻き込むことができます。 

トレーニングに関するアンケートといっても、その内容は多岐にわたります。SurveyMonkeyではテンプレートを数多く用意しており、そのままご利用いただいたり、トレーニングの内容に合わせてカスタマイズすることも可能です。個人や地域住民、生徒と保護者、従業員などの調査用に作成されたテンプレートもカスタマイズして利用できます。

トレーニングコース評価テンプレートを使うと、うまくいっている点や課題点を正確に把握し、従業員の成長と成功を確実にサポートできます。

効果的なトレーニングは、受講者を理解することから始まります。研修前アンケートの質問で、受講者の知識や期待を把握し、効果の高いセッションを計画することができます。

新入社員に簡単なクイズを実施して理解度を測り、改善点を特定することで、オンボーディングの効果を高めることができます。以下のサンプルクイズを使ってアンケートを構成し、重要なメッセージを確実に伝えましょう。

このテンプレートを使ってオンボーディングやトレーニングプログラムを改善し、従業員の生産性を上げてビジネスの成果につなげましょう。

適切なテンプレートを使って適切な質問をすることで、トレーニングの成功を測ることができます。優れたアンケートはトレーニングの効果を高め、従業員のエンゲージメントを強化し、測定可能な組織の価値を教えてくれます。

SurveyMonkeyでは多様なアンケートニーズに応えるため、専門家が作成した、400種類以上のアンケートテンプレートをご用意しています。SurveyMonkeyが好奇心に火をつける様子をご覧ください。

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