日本小児科学会は、「小児保健・医療提供体制2.0」(日児誌 2017; 121: 2037-2041)をもとに、教育分野との連携を目指しています。健康を守るための医学的知識(救急の基本知識や性教育、命の授業など)を知ることはこども達の権利であり、また、学校教育の場ですべての児童生徒にそれらの知識を教育することは国民のヘルスリテラシーの底上げにもつながると考えられます。そこには様々な形で小児科医の関与が望まれます。現在、全国各地で多くの医師が実際に児童生徒を対象にした授業に参画している事がわかっていますが、組織的な試みにはなっていません。
そこで日本小児科学会 小児救急・集中治療委員会では、「小児科医による児童生徒への授業の実態に関するWeb調査」を計画いたしました。どのような先生方が、どのような内容について、誰を対象に授業を行っているか、またどのような効果があるのか、問題点はないかなどの実態を明らかにし、各方面の理解が得られるのであれば、組織的な取り組みに発展させたいと願っています。本調査結果は学会発表や論文化するなどで皆さまにフィードバックするとともに、行政機関や教育関係者と連携したり、学校教育のカリキュラムに医学的知識を組み入れるように働きかけたりする際に、資料として活用させていただく予定です。質問は最大31問あり、10~15分程度で回答できます。
本研究は、日本小児科学会倫理委員会の承認を得ております。調査の最後に同意をいただいた方のみ、個人情報の提供をお願いしていますが、個人情報の入力は別の入力フォームとし、他の回答内容とは切り離して処理するため、回答者が特定されることはありません。また、得られた個人情報は、日本小児科学会小児救急・集中治療委員会内でのみ共有し、上記目的以外には利用いたしません。こども達の健康に寄与する重要なデータになると考えますので、ぜひご協力をお願いいたします。
なお、本調査は無記名調査であり、回答から個人が特定されることがないように配慮しております。