
2019.10.6
|
ごあいさつ
植物工場研究会・生産性向上調査委員会では、人工光型植物工場(以下、植物工場)の生産性向上の一助とするために、生産性の種類、定義および計算式に関する検討を2017年度、2018年度の2年間にわたり続けてきた結果、それらに関して報告書をとりまとめいたしました。その中で、生産性に関する数値の範囲例を以下の表のように示しました。この数値の範囲は、当委員会において文献による検討や討議および聞き取りなどに基づいた推測値です。しかし今後は、業界全体における生産性向上に向け、商業生産をされている植物工場における実データに基づく、より実態に則したデータの作成が重要となります。
生産性向上調査委員会による例示:
No. | 投入資源の種類 | 資源生産性の範囲例 | 金額生産性の範囲例(kg/1000円) | 生産コストの範囲例 (円/kg) |
1 | 電気 エネルギー |
0.11 – 0.14 kg/kWh | 7.1 - 8.3 | 120 – 141 |
2 | 作業時間 | 7.7 – 10.0 kg/h | 5.6 - 7.7 | 130 – 179 |
3 | 栽培面積 | 0.25 - 0.33 kg/m2/d | 5.3 - 7.1 | 141 – 189 |
4 | その他の 資源 |
- | 6.7 - 9.1 | 110 – 150 |
全投入資源 | - | 1.5 – 2.0 | 501 - 659 |