第 13 回の骨代謝学会オンライン抄読会は、九州大学生体防御医学研究所で本研究を進められ、現在は国立精神・神経医療研究センターにご所属の住谷瑛理子先生にご登壇頂きます。
今回取り上げる論文は、「造血の場である骨髄は、どのように形成されるのか?」という根本的な問いに挑んだ研究です。胎児期マウスを詳細に解析することで、軟骨が骨へと置き換わり、初めて骨髄腔が出現・拡大していく過程で、破骨細胞形成や軟骨除去を調整する特徴的な細胞群を同定。さらに、発生期に働くこうした仕組みが、骨折治癒過程でも再び現れることが示されており、骨の発生と修復をつなぐ視点からも非常に示唆に富む内容です。
当日は、論文のポイントを第一著者である住谷先生ご自身にわかりやすく解説いただきます。また、研究の着想、実験を進める上での苦労、共同研究者との連携、そしてインパクトのある論文がどのように仕上がっていったのかなど、論文を読むだけではわからない裏話も伺う予定です。
基礎研究者の方はもちろん、「骨髄ってどうやってできるの?」「よい研究はどうやって形になるの?」と感じている若手研究者・大学院生の皆さまにも、学びの多い機会になると思います。奮ってご参加ください。
【日時】 2026年10月19日(月) 18時00分~19時00分
【演者】 住谷瑛理子 先生(九州大学生体防御医学研究所、国立精神・神経医療研究センター)
【論文】 “Medullary cavity expansion is mediated by distinct cell populations during fetal bone development”
Nat Commun (2026). https://doi.org/10.1038/s41467-026-71952-5
Eriko Sumiya, Kohei Saeki, Kenta Nakano, Chie Kikutake, Noriko Kurisaki et al.